4.07.2012

Teardrop on the Indian Ocean

スリランカについては、今まで全く書いていなかったけれど、
実は一番行っている国の一つ。

以前はオランダや英国領で、アフリカや中東から更に東を目指す航海の中継地として
今も昔もとっても重要な存在。

1998年に父が仕事で滞在していた国、そして翌年、突然いなくなってしまった国。
今でも父の同僚が滞在しているし、セメタリーにいけばもう一つのお墓があるわけで
私たち家族にとっては、思い出深い国でもある。


2011年の2月、日本で神前式をあげて急ぎ足で向かったスリランカ・モルディブ旅行。
何十年も続いた内戦が終わり、一見平和を獲得したような、
これからの発展にむけてゆっくりとスタートを切り始めたような。
クリケットをこよなく愛し、仏教徒で、手首にお祈りの白い紐を結んでいる人達。
さほど大きな変化は感じられないけれど、戦争による爆撃だとか、
身の危険性はない。 と思う。

200年ほど前に立てられた植民地時代の建物や、古いホテルの建物は
きっと当時は高級なものだったのだろう、と思わせる重厚さはあるけれど
現代から取り残されたような、寂しさもある。

首都はスリジャヤワルダナプラコッテというかなり長い名前だけど、
主要都市のコロンボと古代王朝のあったキャンディ、お茶の産地で有名な
ヌワラエリヤ、世界遺産の一つシギリヤロックを訪ねた。


川で水浴びをするゾウ@ゾウの孤児院


霧で覆われたお茶の産地。頭にかごをのせて、静かに仕事場へ向かう女性。
世界で飲まれる多くの紅茶が、ここで摘まれている。

大地の真ん中にぽこんと大きな岩がそびえる。古代王朝があったシギリヤ。
それは、オーストラリアのエアーズロックのようであり、
南アフリカのテーブルマウンテンのようでもあり、きっと私の知らないどこかの
土地にこのような地形の場所があるんだろう。

崖の上に築かれた要塞の跡地には、2000年経った今も色鮮やかな
シギリヤ美人といわれる壁画が残っている。

寺院に入るときは靴をぬぐ。
鮮やかなオレンジ色のファブリックに身を包んだ若いお坊さんたちが列をなして歩いていく。

50年前も変わらなかったんじゃないかと思わせる、10年前と変わらぬ風景。
変わらぬにおい。
真夏のような日差し(常夏だけど)にさっぱりライムジュース。

会社の運転手さんにあちこち連れられ、旅行者よりも上級の旅をした。
この土地で働く外国人としては日常の風景。
この国の人たちの日常はもっと裏道に入らないとわからないかもしれない。

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