5.29.2012

7つの海のスープ


メキシコに出張で行っていた頃は既に6年前。。ちょっと遠い気もしますが、このブログで紹介していない国がまだいくつかあるのです。

そして、メキシコには忘れられない味(思い出?)がいくつかあります。
いつか再現しようと思っていたそんな味の一つ。

Seven Sea Soup - 七つの海のスープ

素敵な名前です。

でも、忘れられない味のあるところは、なんともデンジャラスなマフィアの巣食う街、ティファナ。
あの丘の向こうで機能マフィアの抗争があったらしいよ、なんて話を聞いたものです。
一方で、アメリカの若者達が週末に安いお酒とパーティーで遊びに来る街でもあるんですが。

北米向け電子機器の製造が盛んな街で日系や韓国系の企業も多く進出しています。
1人で歩くな、と現地のエンジニアに言われ、少しよれた作業着で必ず誰かと一緒にお出かけ。毎朝、サンディエゴから国境を越えて、某韓国系企業工場に深夜まで通っていました。
国境近くの車道には、手を繋いだ家族が道を渡っている標識。
くま出没注意!と、同じで、違法に国境を越えてくるメキシコ人に注意?!

そんな仕事の合間のお楽しみは、工場の目の前の屋台で食べる、タコス。
このスープはちょっと車で出かけたところですが、なんとも地元色の強い食堂のような
レストランでいただきました。もちろん、他の店でもメニューにのっています。

ピリッとしたチリのきいたスープに魚介がたっぷり。
魚介のだしがきいて、体もあったまるスープです。
タイのトムヤンクンに具材が似てます。チリが入るところなんかも。

そして、このスープにも合う、甘い乳白色のお米のジュース、Horchata。
アーモンドの風味がした気がします。
これは、どうやったら再現できるのだろう。。


再現レシピ:4人分ほど
<Guajillo ソース>
・にんにく皮付き 3かけ
・チリ 種つきの赤いのを3つほどと、カプシカム(ピーマン)半分 
(もとのレシピはGuajilloチリを8本)
・水 半カップ
・オレガノ(ドライ) 1/2
・こしょう 大匙1/8
・クミン(粉) 一つまみ
・オリーブオイル 大匙1

1. まず、にんにくを皮のついたまま中火でやわらかくなって少しこげるまで炒めます(4分ほど)。
2. 冷まして皮をむきます。
3. 同じフライパンでチリを両面フライ返しで押さえつけるようにして炒め、お湯を入れて煮込んでやわらかくします。チリを減らしたので、かわりにカプシカムを半分ほど刻んでやわらかくなるまで煮込みました。
4. お湯をすて、ソースの材料を全てミキサーでペースト状にします。適宜水を足します。
5. 1度裏ごしをして、オリーブオイルをしいたフライパンでちょっと火を通したらソースの出来上がり。

<スープ>
・魚又は鳥ガラスープ 3カップほど
・コリアンダー 大きめ2株ほど
・塩 大匙2
・砂糖 適宜
・小さなジャガイモ 6個 スープ用にカット
・ズッキーニ 1本 輪切り
・シーフードミックス、海老、ムール貝、白身魚など200-300g 

1.ソースとスープを温め、コリアンダーをよく煮ます。本当はコリアンダーではなくepazoteがあると良い。30分くらい。
2.コリアンダーを取り除き、ジャガイモを先に投入、ズッキーニの順にいれて、最後にシーフードを入れて火を通して、味をととのえたら出来上がり。

<トッピング>
・たまねぎ 1/3 薄切りで水にさらす
・コリアンダー 1/2株 ざく切り
・ライム 1人1/4ほど

トッピングをのせて、食卓へ。

ちょっとバターをぬったフランスパンなんかと合います。

4.07.2012

Teardrop on the Indian Ocean

スリランカについては、今まで全く書いていなかったけれど、
実は一番行っている国の一つ。

以前はオランダや英国領で、アフリカや中東から更に東を目指す航海の中継地として
今も昔もとっても重要な存在。

1998年に父が仕事で滞在していた国、そして翌年、突然いなくなってしまった国。
今でも父の同僚が滞在しているし、セメタリーにいけばもう一つのお墓があるわけで
私たち家族にとっては、思い出深い国でもある。


2011年の2月、日本で神前式をあげて急ぎ足で向かったスリランカ・モルディブ旅行。
何十年も続いた内戦が終わり、一見平和を獲得したような、
これからの発展にむけてゆっくりとスタートを切り始めたような。
クリケットをこよなく愛し、仏教徒で、手首にお祈りの白い紐を結んでいる人達。
さほど大きな変化は感じられないけれど、戦争による爆撃だとか、
身の危険性はない。 と思う。

200年ほど前に立てられた植民地時代の建物や、古いホテルの建物は
きっと当時は高級なものだったのだろう、と思わせる重厚さはあるけれど
現代から取り残されたような、寂しさもある。

首都はスリジャヤワルダナプラコッテというかなり長い名前だけど、
主要都市のコロンボと古代王朝のあったキャンディ、お茶の産地で有名な
ヌワラエリヤ、世界遺産の一つシギリヤロックを訪ねた。


川で水浴びをするゾウ@ゾウの孤児院


霧で覆われたお茶の産地。頭にかごをのせて、静かに仕事場へ向かう女性。
世界で飲まれる多くの紅茶が、ここで摘まれている。

大地の真ん中にぽこんと大きな岩がそびえる。古代王朝があったシギリヤ。
それは、オーストラリアのエアーズロックのようであり、
南アフリカのテーブルマウンテンのようでもあり、きっと私の知らないどこかの
土地にこのような地形の場所があるんだろう。

崖の上に築かれた要塞の跡地には、2000年経った今も色鮮やかな
シギリヤ美人といわれる壁画が残っている。

寺院に入るときは靴をぬぐ。
鮮やかなオレンジ色のファブリックに身を包んだ若いお坊さんたちが列をなして歩いていく。

50年前も変わらなかったんじゃないかと思わせる、10年前と変わらぬ風景。
変わらぬにおい。
真夏のような日差し(常夏だけど)にさっぱりライムジュース。

会社の運転手さんにあちこち連れられ、旅行者よりも上級の旅をした。
この土地で働く外国人としては日常の風景。
この国の人たちの日常はもっと裏道に入らないとわからないかもしれない。

4.06.2012

夢の南の島


海抜最高3m。

島の数、200余り。
モルディブ(s) Maldives!


リゾートホテルならぬ、リゾートアイランド。
小さな島に水上ボートでたどり着くと、ウェルカムドリンクと共に案内されるのは
バトラーつきの水上コテージ。


新婚旅行はモルディブへ!っと心に決めていたのだけど、一体どんなところかは
百聞は一見に如かず。

暖かく湿った風を肌に感じて、暑い日ざしをあびて、
見渡す限り、白・薄ブルー・エメラルド・ディープブルーのグラデーションを目の前に
自分と隣に一緒に立っている人の存在を確かめる。


シュノーケリングをすれば、カラフルな魚たちが目の前を泳いでいくし、
体験ダイビングで6mももぐれば、ニモやイソギンチャクはもちろん、
海がめに出会うこともある。
初めてつける装備と呼吸に頭の中はもう、いかにこの呼吸をうまく続けて
上に無事あがるか、ということしか考えられなくなるのだけど。
自分の呼吸の音しか聞こえないけれど、握った手が
1人じゃないと思う瞬間。
これからの人生、こうして生きてくんだろうな
という思いを強くした。

花弁のうかぶ、きめ細やかな泡のジャグジー風呂。
自然の中に作りこまれたリゾートの世界。
ここで仕事をして、ここが日常として暮らす人もいるけれど
私たちにとって、ここが非日常だからこそ、この自然も、人工の世界も楽しめるのかも。


 自分の日常を離れて、特別な空間を体験する
 素敵な時間をふたりで共有できました。