バンクーバー

ちょうど１年前くらいか、２００６年、バンクーバーのカナダ初顧客を訪ねていた。

バンクーバーには世界でも多くのアジア系移民がいるというけれど、カリフォルニアの雰囲気とはまた違って、緑あり、丘あり、高層マンションあり、海あり、橋あり、山あり、日本食あり、インド料理あり。台湾牛肉麺と珍珠女乃茶アリ。:) と、ちょうどよい具合の行動範囲内に私の好奇心と安らぎを満たすものがすっぽりおさまっている。私の住んでみたい街上位のひとつでもある。

空港そばのリッチモンドには日本人が多くいるらしく、日本食が手に入るスーパーもある。チャイナタウンで朝食に飲茶を食べる。お客さんの工場は住宅街の中。近くのインド料理屋は６ドル程度でたらふくおいしいカレーが食べられる。実に自由なこの雰囲気の中、カメラ用の基板を設計開発製造している。なんともアットホームな会社。誕生日に５００ドル分のプレゼントが会社からもらえて、そのプレゼントをもって笑う各人のスナップ写真が休憩室に飾ってある。

グラウスマウンテンというのは、後からドイツ語で「でっかい山」ということに気づいた。展望デッキまでケーブルカーで行くと上にはまだ雪があった。冬はスキーができる。遠くに街を見ながらすう少し冷たい空気はおいしい。

お気に入りはスタンレーパーク。ダウンタウンから橋を渡る。大きな公園。丘から海を見渡せる。ベンチに座って、海と陸を眺める。アライグマがえさを求めて出没する。ジョギングをしてもよし、のんびり本を読んでもよし。こんなところが近所にあったらいいだろう。結婚式か、純白の花嫁さんとりりしい花婿さんが写真撮影していたりする。海を眺めながら、こんな日常もあるのだな、と。かみしめた。