ニュルンベルグに来るのは何度目か。毎年5月にある展示会に出展するためこの街を訪れる。さほど大きな都市ではないが、石畳が広がる城下町はとても整頓されていて、きちりと全てが納まっている感じがする。
橋を超えてお堀の内側に入ると、高くそびえ立つ教会はもちろん、ずっと進んでいくと大きな広場、城下町を横断する川、そしてまた教会、奥へ奥へ行くと、坂道があり、カエサルの城がたたずんでいる。城から街を見下ろしたのがこの写真。ニュルンベルグは散歩をするのに丁度いい。
春の気候も手伝って、街にはオープンカフェが立ち並び、観光客が比較的多いせいかみやげ屋も並ぶ。少し車を走らせるとすぐに森やら草原が広がる。ミュンヘンよりも住みやすそうだ。城のてっぺんから街を見下ろす。教会の鐘が時を告げている。街角をsmart車が勢いよく曲がっていく。ポルシェやBMWに乗ったごく普通そうに見える人が、庶民的なニュルンベルグソーセージの店に入り、ビールを頼む。
城へとむかって歩くだけで、沢山のものが見られる。もうすでにアイスクリーム屋が繁盛しだしている。すっかり春の気候。若草色が生える。たんぽぽも咲いている。最後の坂を少し息をはずませながら上っていく。わくわくしながら上り詰めたところに見えるこの景色を何度きても味わう。目的を達成したときの爽快感と満足感を味わいに。景色を我が物にするために。ニュルンベルグに来たら幾度となく散歩にでるのです。
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